最近、「帯状疱疹が増えている」という話をよく耳にします。
そこで今回は、帯状疱疹のワクチンについて少しお話しようと思います。
帯状疱疹ってどんな病気?
帯状疱疹と水ぼうそうは同じウイルスによっておこります。水ぼうそうになったことのない人がこのウイルスに感染すると、水ぼうそうにかかります(ほとんどの場合、子供の頃です)。多くの場合、1週間程度で治りますが、水ぼうそうのウイルスは体内の神経節に潜んでおり、加齢、疲労、ストレス、病気などで免疫の働きが低下すると、ウイルスが活性化して神経に沿って体の表面に現れ、帯状に痛みや発疹をもたらします。
帯状疱疹の治療薬として、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬もありますが、それでも、皮膚症状が治まったあとも長期間にわたって続く痛み(帯状疱疹後神経痛)に悩まされることも珍しくありません。加齢とともに帯状疱疹後神経痛のリスクが高まるとも言われており、帯状疱疹の発症自体を予防することの重要性が高いと考えられているのです。
帯状疱疹ワクチンの種類
現在、2種類の帯状疱疹ワクチンがあります。
生ワクチン (弱毒性水痘ワクチン) |
不活化ワクチン | |
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1回 | (2か月6か月以内に) 2回 |
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69.8% | 96.6% | |
5年程度 | 9年以上 | |
1万円程度×1 | 2万円程度×2 |
※東京都保健医療局ホームページより抜粋(発症予防効果は50歳~59歳に対する効果)
自治体によっては帯状疱疹ワクチンの接種費用を助成しています。詳しくはお住まいの自治体に確認してください。
また、帯状疱疹ワクチンが接種できない人、あるいは注意を必要とする人もいますので、接種についてはかかりつけ医師にご相談ください。
規則正しい生活習慣や適度な運動、バランスのとれた食事などをこころがけ、2024年が健やかな日々でありますように。