暑い夏はシャワーを浴びるだけで湯船にはつからないという人も多いのでは?
しかしこれはもったいないこと。湯船につかること=入浴には、シャワーだけでは得られない多くのメリットがあるからです。
■入浴の代表的な健康作用として、次の5つが挙げられます。
- 1 血流改善
- 体が温まることで血管が拡張し、血流が改善。全身に血液が行き渡り、新陳代謝もアップ。また、温めることで神経の過敏性を抑えられる場合もあり、神経痛など慢性的な痛みを和らげたり、筋肉の収縮による肩こりをほぐしたりする効果が期待できます。
- 2 むくみなどの改善
- 湯船につかると体に水圧がかかり、体の表面はもちろん、皮膚の下の血管などにまで圧力が加わります。その圧力によって手足などの末端にたまった血液が心臓へと押し戻され、血流やリンパの流れを改善します。
- 3 浮力作用
- 水中では浮力によって体重が10分の1程度になります。重力から解放され、体が軽くなることで、関節や筋肉の緊張が緩み、リラックス効果が期待できます。
- 4 蒸気作用
- お湯の蒸気で鼻や喉などの粘膜に湿り気が与えられ、乾燥予防につながります。
- 5 粘性・抵抗性作用
- 水中で体を動かすと、陸上よりも体に負荷がかかります。湯船につかりながらゆっくりストレッチなどをすると、筋肉に刺激を与えることができます。
疲労回復には40℃のお湯で10~15分、全身浴が◎です。
しかし「夏はもう少しぬるめのお湯につかりたい」と思う人も少なくないかもしれません。
そういう場合は、体温よりやや高めの38℃前後のお湯にゆっくり20分程度つかると良いでしょう。
入浴すると一旦体温が上がりますが、その後約90分程度で急速に体温が下がります。
この体温が下がるタイミングで就床すると、眠りにつきやすくなるのです。
汗をかくことが多い季節こそ、シャワーだけで済ませず、入浴する習慣を身に付けましょう!